樺太の戦い
樺太の戦いは、第二次世界大戦末期の1945年8月11日
から8月25日にかけて行われた戦いです。
これは、日本の樺太南部で、日本とソ連の間で行われた
地上戦闘であり、樺太地上戦とも呼ばれています。
樺太は、北海道の北にある南北、約948km、東西で
最大160kmある細長くて、面積は北海道よりはやや
小さいぐらいの大きさです。
1945年8月9日に、ソ連は日ソ中立条約を破棄して、
南樺太の占領作戦を開始しました。
侵攻の目的は、南樺太の獲得すると同時に、次に予定
された北海道侵攻の拠点を確保することでした。
この当時には、南樺太には40万人以上の日本の民間人が
居住しており、ソ連軍侵攻後に北海道方面への緊急疎開が
行われました。
この戦いで、日本人の犠牲者は、民間人が約3,700人で
軍人は、行方不明者を含めて、2000人と言われています。
8月15日にはポツダム宣言ですでに日本は降伏している
にもかかわらず、樺太では8月25日まで戦闘が続いて
いました。
ソ連軍は南樺太各地への空襲を開始して、ソ連軍の南樺太
への進攻とともに日本軍との戦闘が続くこととなりました。
ソ連軍の上陸作戦により、最終的には、8月25日のコルサコフ
の占領をもって樺太の戦いは終わることになりました。
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