占守島(シュムシュ島)の戦い
占守島(シュムシュ島)の戦いは、太平洋戦争終結前後
の1945年8月18日から21日にかけて、千島列島東端の
占守島で行われたソ連労農赤軍と日本陸軍との間の戦闘
です。
占守島は、南西から北東へ約 30 キロメートル、幅は
最大で 2 キロメートルの大きさで、全体的に楕円形の
島です。
島の北側には、砂浜があるが、砂浜以外はほとんど崖で、
岩礁が多くあります。
海抜 200メートルくらいの緩やかな丘陵が続いていて、
草原と沼地でおおわれています。
この年の8月8日に、ソ連は日ソ中立条約を一方的に破棄
して、日本に対して宣戦しました。
そして、8月18日には、日本はポツダム宣言を受諾したにも
かかわらず、ソ連軍の樺太での戦闘はそのまま継続して
ソ連軍は占守島を先制攻撃して、武装解除をすでに停止
していた日本軍守備隊と交戦状態になりました。
ポツダム宣言受諾による日本軍の武装解除の最中において
ソ連軍が攻めてきたために、日本軍は武装解除を取り止めて
日本軍守備隊がソ連と戦闘状態に入りました。
この戦闘では、ソ連側死傷者数は日本側死傷者数を上回った
ことがわかっています。
占守島での戦闘では、日本軍は優勢であったが、日本軍の
軍司令部からの命令により停戦して、日本軍は降伏する
ことになりました。
8月23日には、日本軍は武装解除され、日本兵は捕虜となり、
シベリアへ連行されました。
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