ホッキョクグマが子グマを食べる
オスのホッキョクグマが子グマを食べてしまうことは
北極の世界ではそれほど珍しいことではないようです。
このことは、北極に住んでいる先住民の間では以前から
知られていました。
しかし、人間がその現場に遭遇するようなことは、
めったにありません。
夏の終わりから秋にかけては、主食となるアザラシが海に
出ているため捕獲しにくくなっています。
だから、子グマ以外には食べるものがなくなっている
ようです。
このような状況に遭遇したホッキョクグマの母親は
助けようとするのですがどうすることもできません。
反対に、自分自身もオスのホッキョクグマに捕食され
かねないために、うかつにオスに近寄るわけにはいきません。
実際に、妊娠中のホッキョクグマのメスが、オスに巣穴まで
追いかけまわされて食べられたこともあるそうです。
地球温暖化のために、北極圏の海氷は年々減少し続けています。
海に浮かぶ氷が少なくなれば、、ホッキョクグマは氷の上の
アザラシを捕らえることができなくなります。
人間が生息しているような近くの場所にホッキョクグマがいる
ような場合は、人間の残飯を食べて生き延びることもできます。
北極の氷がさらに消えていけば、ホッキョクグマの同族での
共食いさも増えてくると考えられます。
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