大腸ポリープとは
大腸にできるてくる「いぼ」のような突起物を大腸ポリープといいます
大腸ポリープの形は様々であり、
大きさは、1mm程度の小さいものから数cmまでとあります。
大腸ポリープは、数年間かけて少しづつ大きくなり、
大腸がんに移行していくことになります。
大腸ポリープの検査
●大腸ポリープと大腸がんの最近の検査法は
@便潜血検査 A大腸カメラによる大腸内視鏡検査
の検査が主に行われています。
●便潜血検査は、検便により、便の中の出血があるかどうかを検査する方法です。
この検査により、陽性と判断された場合、大腸がんである確率は80%ほどです。
大腸がんのための最初の検査はこの便潜血検査から始まります。
しかし、大腸ポリープに対しては感度が低いため、便潜血がたとえ陰性だとしても、
内視鏡検査でポリープや早期がんが発見されることが多くあります。
ここで、もしも便潜血検査で陽性と判断された場合は
必ず、大腸カメラによる大腸内視鏡検査を受けるようにした方がよいです。
大腸ポリープの切除
●発生したポリープは、大きい場合は切除する必要があります。
この大腸ポリープは、大腸内視鏡検査においてレーザーで切除することができます。
だから、大腸内視鏡検査を行なう場合は、大きなポリープが発見されたときに
その場で簡単に切除の手術をすることになります。
大腸の内部には神経が無いため、全く痛みはなく、知らずうちに手術が終わってしまいます。
大腸内視鏡検査の前処理
●大腸カメラによる大腸内視鏡検査とは
先端に高性能のカメラがついた細いチューブを肛門から挿入することにより
大腸および小腸の一部を観察する検査です。
大腸内の患部を空気または二酸化炭素で膨らませて、医師が観察し易いようにします。
●大腸内視鏡検査を行なうと、朝から夕方近くまで、まる1日を費やすことになります。
朝からの検査の工程で、まづ最初に体内の食べ物の残留物をほぼ完全に便として排出するため
大量の液体を時間をかけて飲まされます。
無理矢理に時間をかけて、この液体を大量に飲むことになります。
そして、何度もトイレに入り、無理矢理に便を排出します。
ここまでで、午前中いっぱいはかかります。
監察の人が便器の中を覗いて、これ以上の便は出ないだろうと判断すると
次に、内視鏡検査ができる状態になります。
つまりは、大腸の中をできるだけきれいにして、カメラ検査がしやすい状態にするのです。
大腸内視鏡検査の実際
●患者が、大腸内視鏡検査が可能な状態になると、実際の検査を行います。
患者は体を横にして、肛門からチューブが挿入されます。
挿入後は、最初に空気または二酸化炭素が肛門から送り込まれて
大腸を膨らませます。
次に、カメラ付きのチューブが肛門から挿入されていきます。
そして、大腸から小腸さらには胃袋に到達します。
大腸の内部は神経が無いため、通過した感覚は無く、小腸あたりに達すると
多少はズキンとしますが、特に痛いようなものではありません。
そして、胃袋に到達すると、多少の違和感があります。
●ここでチューブを挿入するときに医師によって状況が違ってきます。
ベテランの医師はゆっくりと徐々にチューブを入れていくので
ほとんど痛みはありません。
しかし、経験の浅い医師はかなりのスピードで挿入していくので
かなりの痛みを感じることになります。
●では、大腸に神経が無いのになぜ痛みを感じるのでしょうか。
確かに大腸の内部には神経はありません。しかし、外部には神経が
張りめぐらせています。大腸はわん曲しているため、
この曲がり角にチューブを無理矢理に速く推し進めると
大腸の外側に引っ張りが生じると、ここには神経があるため、
痛みを感じることになるのです。