結核とはどんな病気?
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結核は、1日で5人がなくなる日本の重大な感染症です。
日本では、結核の約8割は肺結核です。
まづ、結核菌が肺の内部で増え始めて、
結核独特のな様々な炎症が起こります。
つづいて、肺が次第に破壊されてゆき、
呼吸する力が低下してきます。
初期の症状は、風邪と似ています。
ここで、せき、たん、微熱などの症状が長く続くのが特徴です。
さらに、体重が減ったり、食欲がなくなったり
また寝汗をかいたりする症状もあります。
結核は感染症のため、発病して病気が進行すると
他の人にうつる可能性があります。
せきやくしゃみをすると、そのしぶきに含まれる結核菌が
空気中に飛び散って、それを他の人が吸い込むと感染します。
お年寄りの人が、急にやせ衰えてきて弱ってきたら
結核の恐れもあるため、検診が必要になります。
結核の予防
外出時にマスクを着用すれば、免疫機能が働いて
結核菌の増殖を抑えることができます。
ただし、免疫力だけでは結核菌を殺すことはできないので
この免疫力が弱まるにつれて、発病する状態になってきます。
2週間以上も、せきやタンが続くようだったら
医療機関で診断を受けた方がよいでしょう。
何事も、早期発見が重要です。
特に、抵抗力の弱い赤ん坊は結核に感染すると
重症になり、生命の危険にもさらされます。
結核の予防として心がけることは
●睡眠を十分にとることにより抵抗力を強める。
●タバコを吸わないようにする。
●適度の運動をして抵抗力を持続させる。
●好き嫌いをせずに、バランスのとれた食事をする。
結核の治療
もしも結核になってしまった場合は
結核と診断されても、6ケ月間毎日つづけて薬を飲めば治ります。
しかし、症状が消え始めたからといって、途中で薬を飲むのを
止めてしまえば、治りません。
それどころか、もっと恐ろしいことは、結核菌自身が抵抗力をつけて
以後の薬を飲んでも全く効かなくなることもあります。